インテリア

海外のAirbnb事例からみる2019年インテリアトレンド

宿泊施設を貸し出したい人・借りたい人のマッチングサービス、Airbnb(エアビーアンドビー)。

日本では法律的に課題が多くてまだまだ広まっていないけれど、アメリカをはじめ海外では非常に人気がある。おしゃれなインテリアの家にホテルよりお得に泊まれたりして、在米時代はよくお世話になったな。



人生初エアビーは、ブルックリンのレンガの家。大学4年の冬休み、バックパック背負って初めて訪れたNY。思い出深い。

当たり外れも大きいんだけれど、最近ではデザイン・おもてなしともに優れたホストだけを集めた「Airbnb Plus」というグレードが設置されたみたい。

今回は、Airbnb Plusのお部屋のインテリアトレンドを紹介した記事
Rustic Chic to ‘Staying-In-imalism’: Airbnb Plus’ 2019 Design Trends” から、最旬トレンドを私なりの視点も交えながら紹介します。



 

グリーンが流行中!

 

人気物件に共通したキーワードは、「グリーン」「ナチュラル」。


photo via airbnb

上の画像はモダン建築に民族的なファブリックや家具をミックスした南アフリカのお家。
大きな窓から外の大自然を取り込んでいるだけじゃなくて、室内にもグリーンがたくさん。

洗面所みたいな小さな空間にも植物をプラスすると、明るく生き生きした空間になる。


photo via hunker / design by ROBSON RAK

スペースがなければ、壁掛けの透明フレームに押し花を挟んでみても可愛い。



 

モダンと伝統の融合「ラスティック・シック」

 

いま注目を集めているインテリアスタイルに「ラスティック」というものがある。荒削りで、素朴で、古びた風合いを持っていて、どこか温かみのあるスタイルだ。

これを、より今っぽく、スタイリッシュに表現したのが「ラスティック・シック」スタイル。


photo via airbnb

モダンな外観のツリーハウスだが、中身は古いファームハウス風。
よく見てみると、メカニックな天井デザイン、ヴィンテージな配管、薪ストーブといった、スチームパンクを彷彿とさせる「ゴツさ」も美しく融合している。


photo via airbnb


photo via Snake River Interiors

古めかしさの中にも洗練・エレガントな雰囲気があるベッドルーム。
シンメトリーできちっとした雰囲気の中に、ヴィンテージのフットベンチだったり、いろんな素材のテキスタイルをミックスして、表情豊かに。

 

天井・床に注目

 

Airbnbのデータによると、人気物件の紹介文にもっとも使われているワードは、「よく手入れされた床」「高い天井」だという。

実際、2018年には約850人のホストが新しくラグを購入したり、フローリングを張り替えたそう。


photo via airbnb

こちらはテキサス州オースティンのお家。梁と垂木をあえて露出させて、天井の高さを確保。ワイルドな存在感あるフローリングも相まって、ダイナミック且つ、木のあたたかみが感じられる空間だ。

よく、お部屋の印象は壁で決まる!と言われるが、心地よい空間には天井や床の要素も侮れない。

天井・床は簡単に変えられるものではないけれど、古くなったラグを買い替えたり、ちょっといい絨毯に投資するだけでお部屋をアップグレードできる。


photo via airbnb

 

「ミニマリズム」から「ホスピタリティ」へ

 

スカンディナビア・スタイルに代表されるような、ニュートラルカラー(白・黒・ベージュ・グレー等)を使った、シンプルでミニマルで機能的なデザインが相変わらず根強い人気。

日本では、白黒オンリーの部屋だとか、生活に必要なもの以外はほぼ何も置かない部屋だとか、割とストイックなミニマム・スタイルが流行している。

でも、最近のAirbnb部屋は、「心地よさ」を求めたデザインにシフト中。


photo via airbnb

クッションを並べて、ウェルカミングな雰囲気あふれるベッドルーム。ニュートラルカラーをベースにしつつ、鮮やかなアートや小物をアクセントに。

ゲストのためのウェルカムドリンクや観光ブックも欠かせない。

心地よさのヒントは、「鮮やかに生活感を出す」こと。本やクッションを置いたり、壁にアートを飾ったり、小物で彩ったりと、ちょっとアイテムを足すだけで見違える。


photo via airbnb


photo via airbnb

 

ポップカラー

 

カラーをもっと大胆に取り入れた、明るくポップな空間も人気。


photo via airbnb

Airbnbによると、4500人超のホストが、壁を塗り変えたり新しいアートを飾ったりした結果、Airbnb Plusにリスティングされたそう。

壁紙が主流の日本では、気軽に壁の色を変えることはできないけれど、最近では貼ってはがせる壁紙が増えてきていて、個人的にもぜひ取り入れたいと思っている。

アートはもっと手軽にお部屋をぱっと明るくしてくれるアイテムで、とてもおすすめ。


photo via airbnb

アートに手持ちの家具やアクセサリーの色が入っていれば、どんなテイストのものでも空間にマッチする。


photo via airbnb