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イサム・ノグチのアトリエを訪ねて -香川とニューヨークと-

イサム・ノグチの美術館は世界にたった2つ。ひとつはニューヨークのクイーンズ、もうひとつは四国・香川県にある。

前者のThe Noguchi Museumはアメリカに住んでいた頃に訪れて以来、大好きな美術館のひとつ。そしてずっと憧れていた後者のイサム・ノグチ庭園美術館にも、念願叶ってこの夏休みに行くことができた。

美術館は完全予約制で、申込み方法は往復はがき。高松市街からバスに揺られて30分弱、山のふもとの自然に満ち溢れた町に美術館はある。

↑庭園美術館は撮影禁止なので、入口付近の様子を。

ここ、もともとはノグチのアトリエで、いまも石の彫刻たちが製作当時に近い姿で保存され、一般に公開されている。展示作品は未完のものが大多数。どんな思いで創られたんだろう、とさまざまな表情をみせる石ひとつひとつと心を通わせる。まるでノグチの頭の中を散策しているような、なんとも不思議で美しい体験だった。

アトリエの隣には、ノグチが晩年を過ごした住居がある。土間スペースを畳で囲んだ日本家屋で、床暖もついているという。家の中には入れないけれど、窓から中を覗いて見学する、というスタイルがまた良かった。

まわりの環境と一緒にまるごと楽しむタイプの美術館なので、今度は他の季節にも行けたらいいな。




ニューヨークのイサム・ノグチ美術館は、摩天楼のマンハッタンからイーストリバーを渡った向こう側、クイーンズにある。

この美術館では彫刻のほかに、彼の代表作のひとつ「AKARI」が大きくフィーチャーされている。アメリカという異国の地で、和のぬくもりが感じられる心安らぐ空間だ。

中庭が特にお気に入り。たくさんの人がくつろいでいた。




この2つの美術館以外にも世界各地に存在するイサム・ノグチの作品たち。私にとって最も馴染み深いのは、母校の慶應義塾大学三田キャンパスにある下の3つの作品。ノグチの父が慶應の教授だったという縁でつくられたものだ。

南館入り口の吹き抜け空間を貫く彫刻、「学生」

その横の「若い人」


そして塾生にもあまり知られていないスポット、屋上庭園の「無」
キャンパス内の作品は誰でも自由に鑑賞できる。

いつかノグチが手がけた札幌の大型アートパーク、モエレ沼公園にも行きたいな。